人間が住む世界のほかにもう一つ、特別な力を持ち半不老不死の存在が住む世界があった。
その世界では時間の概念が無く、空間は歪み、光さえ存在しなかった。
人間はそこを『匣庭』と、名付けた。
二つの世界が邂逅してから長い時が経ち、いまでは匣庭は当たり前の存在となっていた。
そんなある日、極普通の高校生が匣庭に迷い込んでしまう。
それがきっかけとなり、本人の意志など関係なく二つの世界を取り巻く問題に巻き込まれていく…。